【番外編】劣化したカーボンシートを剥がす
- 2019.11.10
- その他
かれこれ7年前に友人のクルマに施工したルーフとボンネットラッピング。3年目を過ぎたあたりから徐々に劣化し始め、ボンネットは剥がしたものの、屋根は中途半端に剥がしてそのまま4年経過・・・
今回、残ったラッピングを剥がす依頼を受けたので、試行錯誤し除去しました。
ラッピングをする方、2年位で剥がしましょう。とんでもなく大変でした・・・汗
また、今回紹介する方法は傷がつくなどする恐れがありますので、気になる方は専門業者へ依頼しましょう。
剥がす方法を考える
友人のクルマに施工したのはヤフオクで購入したカーボン(ルック)のシート。当時自分が乗っていたクルマにも施工していて、それをみた友人がやりたいというので施工しました。当時はシワもなくとってもキレイに貼れて、大満足だったのですが・・・
7年も経てばタダのボロクルマです・・・
中途半端に剥がしてしまったので、見た目が悪い・・・
残ったシートを剥がすため、色々と奮闘しました
ラッピング剥がしの定番、ヒートガン
ラッピングを剥がすのに、一番有名なのがヒートガン。
簡単に言えばドライヤーの強力版!のようなものなのですが、劣化してバリバリになってしまったカーボンシート・・・
温めたところで細切れになってしまい、ほとんど役に立ちませんでした・・・
2年位で剥がすときにはとても威力を発揮してくれると思うのですが、7年経過して劣化しまくったカーボンシートには無力でした・・・
シールはがし
カーボンシートとはいえ、所詮シール(でしょ)、っということで、シールはがしを購入してみました。
スプレーして付属の小さいヘラでカリカリ・・・確かに剥がれますが、横幅2cmくらいのヘラでミニバンの屋根全面・・・終りが見えません。
他の方法をさぐることにしました。
熱と圧力で!スチームクリーナー
依頼を受けたとき、これなら剥がせるんじゃなかろうか!っと思っていたのがスチームクリーナー。
少しは圧力もあるし、ボディとカーボンシートの間に吹けばペロペロって剥がれるだろう♪っと期待していました。
とりあえず吹きかけると、固まったシートも柔らかくなります!
しかし、思ったようなペロペロっとはがれることはありませんでした。思った以上にカーボンシートの粘着力は強力です。
そこで、クリーナーの先端で軽くシートを押して見ることに・・・
するとそこまで力をかけずに剥がれていきます!
おーっ!!!っとその方法でしばらく挑戦しましたが、ミニバンの屋根全面・・・1回の水補給(20分くらい)で50平方センチメートルくらい・・・これまた途方も無い時間が必要でした。
ただ、今回試した中では一番傷も少なく、キレイに剥がれました。
伝家の宝刀!スクレーパー
ステッカーはがしといえば、スクレーパーなのですが、、、
やはり、金属の刃でボディを撫でるのはどうにも怖いので、見送りました。
もうボディなんてどうなってもいい!って方はいいかもしれません。安いですし・・・
助っ人外国人!トレーサー
色々と試したものの、スチームクリーナー以外はあまり効果もなく、ちまちまスチームクリーナーでやっていたのですが、預かった期間で終わるかどうかという問題もあったので、1日の作業終了後、色々方法をさぐっていたら強力そうな商品を見つけました。
その名も、トレーサー。 これまで、バント職人のようなステッカー剥がしと、ヒットは打てるバッター( スチームクリーナー )でやっていたので、藁をもすがる思いで召喚することにしました(笑)
トレーサーとは!?
電動ドリルなどにつけて使う丸いゴムで出来た商品、
これを回転させながら剥がしたいステッカーやカッティングシートに当てると、見事に剥がれます!
今回は、アマゾンで2個セットのものを購入しました。
爆発的な威力!7年経過したカッティングシートでも簡単に剥がせる
使い方はかんたんで電動ドリルにセットして回転させながらカーボンシートに当てるだけ!スチームクリーナーで20分かけてた面積も5分かからずにはがせました!
トレーサーのデメリット
ゴムを消しゴムのようにカーボンシートに当てて削るトレーサー。
当然ながら、ケシカスが発生します。屋根全体って考えると相当です。服にもつくし結構大変でした。
また、焦ったり、早くやりすぎたりすると、塗装が傷つきます。今回のクルマは後述するようにそれ以前の問題があったのであまり気にせずやりましたが、あせらずゆっくり慎重に使うことをおすすめします。基本はゴムなので、本来は傷はつきにくいと思います。
また、電動ドリルもホームセンターで売ってる格安品では、連続使用に耐えられれずオーバーヒートします。
僕も10年近く前に購入した2000円くらいの電動ドリルでやっていたのですが、モータ付近から煙が出ました・・・なので15分使って30分休ませるっという非効率な作業工程となり、リョービの電動ドリルを買ってしまいました(汗)
購入した次の日、残り5分の2くらいあった面積が3時間で終わりました・・・道具のチカラおそるべし・・・
ワンボックスの屋根を剥がすのに必要なトレーサーの数
今回、施工するにあたり、2個入りを購入しましたが、2個あれば十分剥がせると思います。半分くらい剥がしたトレーサーと新品を比較した写真が↓です。
半分くらいで交換すればワンボックスの屋根も剥がせると思います。
7年経過したカーボンシートを剥がしてみて
紆余曲折、3日を費やし剥がした7年もののカーボンシート。
剥がした塗装面はどうなっていたかと言うと・・・
塗装が焼けてる?
3年位経過したときに、屋根の一部を剥がしたのですが、そこと比べて明らかに色味が違っていました。おそらく、剥がさなかった部分は黒いカーボンシートによって塗装が焼けてしまっていたのかもしれません。一度に剥がしていればこんなことにはならなかったのに・・・
糊も焼けてる?
剥がして見ると、部分部分で完全に濃いシミのようになっている部分がありました。おそらく糊がやけてしまったのかもしれません。
さらに、全体的にカーボン柄のような跡もついていました。剥がした跡磨いてみたのですが、こちらも落ちませんでした・・・
やはり、7年もほっておいてはいけないと言うことですね・・・
見た感じ、再塗装以外に修復は難しいという結果でした。
カーボンシートやカッティングシートをクルマに貼るときは相当な覚悟で!
今回、7年経過したカッティングシート(カーボンシート)を剥がしてみたのですが、結果としては2年くらいで貼り替えるのがベストだと思います。
可能なら、屋内保管の駐車場がGOOD!
貼るときは、今回のようなケースも覚悟して貼ることをオススメします!
まぁ。7年も放置してしまうのは、ナカナカ珍しいとは思いますが。
ちょっと塗装が剥げてる。廃車にするから塗装は・・・っという方にはDIYのラッピングはオススメなんですけどね。
-
前の記事
23区内にフルサイズバンで行く 2019.10.30
-
次の記事
アメ車生活2ヶ月が経過して 2020.01.02
コメントを書く